本ページは実在の取引先の事例ではありません。工務店向け支援の標準的な進め方を、数値モデルとして示したものです。記載の数値は想定値であり、成果を保証するものではありません。
月30万円の広告費はそのままに、問い合わせ1件あたりの単価を20,000円から14,000円へ。工務店の広告運用でCPAを30%下げるまでの6ヶ月の設計を、モデルケースとして公開します。
想定する工務店
商圏:片道30〜40分圏/年間10〜20棟の規模
広告予算:月30万円(Google広告・Meta広告)
体制:広告は営業担当が兼務。専任のマーケティング担当はいない
現状:問い合わせは来るが、来場・成約につながっている実感がない
よくある3つの詰まり
1. 資料請求も来場予約も「お問い合わせ」で一括り
GA4のコンバージョンが1種類しかない状態です。カタログ請求が10件でも来場予約が10件でも、同じ「10件」として記録される。単価の安い資料請求ばかり増えて広告の数字は良く見えるのに、受注が動かない——という状態が生まれます。
2. エリア設定が県単位
「埼玉県」で配信していると、片道2時間の地域にも広告が出ます。工務店は商圏がはっきりしている業種なので、ここのムダが特に大きく出ます。
3. 「注文住宅+市名」の1本足打法
競合が全員同じキーワードに入札していて、クリック単価が上がり続ける。一方で指名検索や「平屋」「注文住宅 費用」といった周辺の語が拾えていない、というケースが多く見られます。
施策と時間軸
1〜2ヶ月目:数えられる状態をつくる
GA4で「資料請求」「来場予約」「電話」をコンバージョンとして分離
スマートフォンからの電話番号タップを計測できるように設定
来場予約の完了ページを1枚作成(これがないと予約数が計測できません)
この段階の狙いはCPAを下げることではなく、正しく数えることです。ここを飛ばすと、以降の判断がすべて勘になります。
3〜4ヶ月目:分母のムダを削る
商圏外への配信を停止(市区町村単位、または半径指定に変更)
反響の薄い時間帯・曜日の入札を調整
検索語句レポートを確認し、意図の違う語を除外(「注文住宅 求人」「住宅 バイト」など)
広告費は変えません。同じ30万円の中で、届ける先だけを絞り込みます。
5〜6ヶ月目:勝ち筋に寄せる
反響の取れている施工事例ページを広告のリンク先に変更
指名検索・地名を含むキーワードへ予算を再配分
効いている訴求(価格帯・工法・施工エリア)を見極め、バナーと見出しを揃える
数値シミュレーション
広告費を月30万円のまま固定した場合の想定値です。
BEFORE|広告費300,000円 ÷ 問い合わせ6件 = CPA 50,000円
AFTER|広告費300,000円 ÷ 問い合わせ9件 = CPA 33,333円
CPA:50,000円 → 33,333円(▲33%)
問い合わせ:月6件 → 月9件(+6件)
広告費:月300,000円(変更なし)
ポイントは、広告費を1円も増やしていないことです。「CPAを30%下げる」と「同じ予算で問い合わせが1.3倍になる」は、同じことを指しています。
なぜCPAが下がるのか
CPAは「広告費 ÷ 成果件数」なので、下げる方法は2つしかありません。分子である広告費を減らすか、分母である成果件数を増やすかです。
このモデルでやっているのは後者です。商圏外への配信を止めるとクリックは減りますが、問い合わせは減りません。浮いた予算が反響の出るエリア・キーワードに回り、結果として同じ30万円から出てくる件数が増える。1件あたりの単価は、その結果として下がります。
計測の整備を最初に置いているのは、この「どこが反響を生んでいるか」を判断する材料が、それまで存在しないからです。
注意点と、この進め方の限界
正直に書いておきます。
CPAが下がっても、来場率が低ければ受注は増えません。問い合わせの質が変わると、見かけのCPAは下がったのに商談が減る、ということが起こります。CPAだけでなく来場率・成約率まで含めて見る必要があります
商圏を絞る施策は、一度効くと頭打ちになります。そこから先は広告の単価ではなく、受け皿(サイト・初回対応・見学会)の勝負に移ります
6ヶ月は最短のケースです。計測環境がまったくない状態からだと、最初のフェーズだけで3ヶ月かかることもあります
この進め方を自社で
SGMarkeTIngは、工務店をはじめとする小規模事業者のWEBマーケティングを支援しています。上記のような進め方を、外部の業者としてではなく「マーケティング担当の社員の一部」のように伴走しながら進めます。
ミニマム:月5万円(月8時間・オンラインのみ)
スタンダード:月20万円(月32時間・訪問あり)
プレミアム:月30万円〜(月64時間・週1回以上の訪問)
まずは現状のCPAを一緒に出すところからで構いません。「広告費はいくら使っていて、問い合わせは何件か」——この2つが分かれば、次に何をすべきかは見えてきます。
WEBマーケティングの戦略診断は無料です。


